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緑内障1
緑内障診療においてこの数年間で劇的な変化が起きました。第1は新しい目薬の登場であり、第2は新しい検査器械の登場です。手術的方法は小さな改良しかありませんでした。
キサラタンという名前の目薬は、眼圧を劇的に下げます。これまでの目薬と併用するとさらに眼圧の低減が実現します。緑内障手術は目薬で眼圧が下がらない症例に実施するのですが、どの病院でも手術を必要とする患者数が減少しているのではないかと思います。結果として緑内障のほとんどは目薬を処方して経過をみる病気となりました。
新しい検査器械はとしてはFDT視野計の登場と視神経近辺の神経の分量を測定する器械の登場があります。器械の解説は別ページに譲りますが、視野が狭くなる前の予測や、視野に変化が無いときの緑内障の隠された悪化を見つけることが可能になりつつあります。慢性的な緑内障は、患者自身に変化が感じられる事が少ないのでとても有効な検査だと思います。
私の緑内障手術の特徴として「流出路手術(トラベクロトミー)」の十分な経験があげられます。緑内障手術は決定打が無く、残念ながら学閥により術式選択が異なります。私は効果の高い目薬が登場する前、緑内障手術全盛のころ京都大学と系列病院で手術教育を受けましたので結果的にすべての緑内障手術を取得し選択する事ができるようになりました。流出路手術はすべての緑内障患者に十分ではありませんが、濾過手術よりもメンテナンスが圧倒的に楽で視力低下も少なく患者利益がある方法ですので、これからの若い眼科医にも熟知して欲しい方法です。
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